2020/02/04

ゴッホ展

ゴッホ展@兵庫県立美術館

1月25日から兵庫県立美術館にて開催中のゴッホ展に行ってきました。
ゴッホに関する知識ほぼほぼゼロで「ゴッホの絵が地元の美術館に来るから行ってみるか」くらいの感じで行きましたが、「行ってみて良かったマジで!」とこの絵心なし人間ですら思ったので魅力などをご紹介したいと思います!

ゴッホ展概要

今回、上野の森美術館で行われた東京展に続いて、兵庫展として2020年3月29日まで兵庫県立美術館にて開催中。チケットは大人1,700円(音声ガイドは別途600円)、休館日が月曜日(祝休日の場合は開館し、翌火曜日が休館)となっています。

ゴッホの人生と作風の変化

絵画などに疎くても、ゴッホの“ひまわり”や“糸杉”といった作品を知っているという方は多いのではないでしょうか。また、「自分で自分の耳をそぎ落とした人」というのがゴッホのイメージだと思います。では、ゴッホがどんな人生を送って、いつ“糸杉”などのゴッホらしい作風が出来上がったのでしょうか!?
今回の展覧会では、そういったゴッホの人生と作風の変化が分かる内容となっています。

ゴッホは遅咲き(そして活動期間も短い)

ゴッホは、画廊勤務や父親の牧師の仕事を継ごうとするもののいずれも挫折。27歳の時に画家を志し当初は独学で勉強していくものの、オランダやフランスで様々な画家と交流を重ねていくうちに独自の作風を確立していきます。

初期の作品は恐ろしく暗い!!

“ひまわり”などの明るい色使いの作品がまさしくゴッホといったイメージですが、初期の作品の色調は暗めでまるでモノクロ写真を見ているかのよう(ちゃんと理由があるので、会場で見てみて下さい!)。
また、農作業をしている人の膝がピーンと伸びきっていてぎこちない感じがする作品があり、ゴッホの技術が成熟しきっていない様子が伺えます。ゴッホに関する知識をほとんど持ち合わせていなかった私にとっては、この初期作品が展示されているエリアはとても新鮮で、「有名画家も最初は絵がうまくなかったんだ」と勝手に親近感を抱いていました笑。


パリへ。印象派との出会い

ゴッホは、弟のテオを頼ってオランダからフランスのパリへと向かいます。
パリでは、当時ムーブメントとなっていた印象派の影響を受け、その技法を徐々に取り入れていく中で絵の色調も明くなっていく(展示されている絵画を見ながら、徐々に印象派の技法を受け入れていく様子が素人でも分かる!)。また、このあたりから色使いだけではなく、細かい筆遣いや絵の具を厚く塗る技法へ変わっていきます。その変化を目の前の絵画を通して感じられるところが、実際に展覧会へ行く魅力だと思います!

アルル時代

パリから南仏のアルルへ移り住んだゴッホは、画家のゴーギャンと共同生活を行います(ゴッホはたくさんの画家がアルルに来ることを夢見ていたが、実際に来たのはゴーギャンのみという切ないストーリーが。しかも、ゴーギャンが来た理由も、、、)。
このアルル時代に、有名な“ひまわり”や“夜のカフェテラス”(いずれも今回展示はなし)を創作。そして、『耳切り事件』が起きたのもこのアルル時代である。


サン=レミ時代、オーヴェル時代

精神を病んでしまったゴッホは、アルル近郊のサン=レミの療養所に入所。しかし、作品を書き続け、この頃にゴッホらしいうねるようなタッチと厚塗りの作風が見られるように。そして、今回の展覧会最大の見どころである糸杉が描かれたのもこの時期である。
サン=レミの療養所を退所したゴッホは、パリ近郊のオーヴェル=シュル=オワーズという場所に移る。この場所がゴッホの最後の地となってしまう。

個人的には、この時期は精神を病んでしまっていたが、むしろ絵には力強さや明るさが出てきており、ゴッホがどのような気持ちで書いていたのかがとても気になりました。

今回の展覧会の魅力

今回のゴッホ展の魅力は、次の2つだと思います。

作風の変化がドラスティック

初期からの晩年にかけての作風の変化が、かなりドラスティックで筆遣いの変化なども分かりやすいので、初心者でも楽しめると思います。実物の絵画を見ると、筆のタッチや絵の具の塗り方(厚み)の変化が立体的に感じれ、まさに美術館に行く醍醐味が味わえます。

予備知識がいらない

宗教画を得意とする画家であれば、描かれているモチーフや人物に関する知識・歴史的背景について知識がないと楽しめないことがあります。しかし、ゴッホは農民や風景などを描いているのでそれほど予備知識を求められないのも魅力のひとつかもしれません(ゴッホについて知っているとより楽しめるのは間違いないですが)。

ゴッホ展は気軽に楽しめる美術展だと思うので、これまで絵画に興味がなかったう方も行ってみてはいかがでしょうか!?

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