骨太の社会派であり感動作でもある
原作を読んだ時から気になっていた「罪の声」の劇場版が公開されたので見に行ってきました!!実力派の俳優陣で作られた本格的な社会派の映画でした。
では、可能な限りネタバレなしで感想をまとめたいと思います。
あらすじ
まず、原作は映画と同名の塩田武士さんの「罪の声」で、今回の脚本は「逃げるは恥だが役に立つ」などを手掛けた野木亜希子さんです。続いて作品のあらすじです。
事件に翻弄されながらも、その奥に眠る真実に向かって力強く進む2人の男。主人公の新聞記者・阿久津英士を演じるのは小栗旬。これまでも数多くの話題作に出演し、近年では『銀魂』シリーズでのコミカルな演技から『君の膵臓をたべたい』『人間失格』での繊細な演技まで幅広い役を演じ、満を持して『ゴジラVSコング/(原題)GODZILLA VS. KONG』でハリウッド映画にも進出!35年以上前に起き、すでに時効となっている犯罪史上類を見ない劇場型犯罪の真相と謎の犯人グループを追う新聞記者を、その圧倒的な存在感で演じます。 もう一人の主人公・曽根俊也を演じるのは星野源。映画初主演の『箱入り息子の恋』『地獄でなぜ悪い』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、俳優・音楽家・文筆家として幅広く活躍している星野が、父から受け継いだテーラーを営み、平凡な毎日を過ごす中で、偶然にも幼少時の自分が知らないうちにこの日本中を震撼させた未解決の大事件に関わっていたことを知ってしまう男を繊細に演じます。
出典:罪の声 公式HP
「グリコ・森永事件」をモチーフにした小説が基になっているので、30代より若い方などはそんな事件知らないよとなるかもしれませんが大丈夫です!次に書きますが、原作よりも事件に声を使われた「子供」によりフォーカスを当てた作品になっているからです。
原作=ミステリー、映画=ヒューマンドラマ!?
映画を観終わっての感想の一つとして「原作の意図を損なわず、映画という限られた時間によくまとめたな」というのがあります。
そして、原作を読み映画を観た人間として感じた違いは「原作=ミステリー、映画=ヒューマンドラマ」。原作である小説では、二人の主人公がそれぞれの立場から事件の真相を追っていく中で二人の運命が交差し、やがて一緒になって「答え」にたどり着くまでのハラハラ感が醍醐味のひとつとなっています。
しかし、劇場版では事件の真相にたどり着く部分は割とあっさりで、それよりも事件に巻き込まれた子供そしてその家族の人生により焦点を当てたストーリー展開になっており、物語後半にかけてはあちこちで涙を流して鼻をすする音が聞こえてきました。そのため、原作よりもヒューマンドラマとしての側面が強い仕上がりになっていると思います。個人的には、小栗旬さんや星野源さんの演技も良かったですが脇役の方々や子役の演技がきらりと光る作品と感じました。
やっぱり気になる役者さんの関西弁!?
この映画は舞台が関西ということで、主演の星野源さんや小栗旬さんを始めとしたほとんどのキャストが関西弁でのセリフとなっています。関西弁の指導などを受けられているかと思いますが、関西人の自分からするとちょっとしたイントネーションとかはやっぱり気になるなぁ~笑。
そんな中、気になったのは小栗旬さん演じる阿久津英士の上司である鳥居雅夫役の古館寛治さん。なんか、この人関西弁うまいな~と思って帰って調べてみると、なんと大阪府堺市ご出身とのこと!!ドラマなどでバイプレーヤーとして良く見かける方だったけど、てっきり関東の方というイメージがあったのでびっくり。以外に松重豊さん(九州出身)も関西弁があまり違和感がなかったイメージが。。。
他地域の方が見ると、俳優さんたちの関西弁は違和感なく見られるものなのだろうか???
映画好きは見るべき作品!!
映画「罪の声」は、どちらかという気楽にみられる作品ではないと思いますが、主演の小栗さん星野さんに加え脇を固める役者さんたちが素晴らしいので骨太なストーリの作品をみたいという映画好きにオススメしたい映画です。
こんな時期ですが、よければ劇場に足を運んで見てみて下さい!!
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