2020/04/20

【読書】無垢と罪

構成・展開が素晴らしい1冊

新装版が出た頃に、ラジオDJさんが番組で紹介されていた岸田るり子さんの「無垢と罪(徳間文庫)」を読みました。
この小説は6つの短編で構成されていて、1編1編は一見関係ないようでも現代過去現代とストーリーが展開されていくうちに、過去に起こった事件を中心とした様々な出来事の真相が真相が徐々に明らかになっていきます。そして、最後には衝撃の結末を迎えるというものになっています。

時間軸も主人公も変わるが、、、

この本の魅力のひとつが、時間軸が現代→過去→現代と行ったり来たりしつつ、短編ごとに主人公が変わるので描かれている目線が変わっていく点。しかし、1冊通して読んでみるときちんと繋がっていて、クライマックスに向けて謎が明らかになっていきます。
登場人物の名前や関係性が覚えるのが得意ではないという方は少し苦手に感じてしまうかもしれませんが、個人的には「あの時、あの人はこういう風に思ってたのか」「こういう理由からああいう行動をとったのか」というのが分かっていくのが面白く、読み始めたら続きが気になって仕方がない小説でした。

幸せと不幸せのバランス

この小説の最後は若干ハッピーエンドのような形であるが、スカッとするようなエンディングではありません。
また、作中には過去の出来事を経て幸せになっている人物もいるが、不幸せになっている人が多いと思う。このあたりが、作者である岸田さんの人生観なのだろうか。
でも、登場人物それぞれの状況に同情したり良かったなと思ってしまうのは、作者の人物描写のうまさだと思います。

事件の解決の糸口をどう捉えるか

物語を通じて、ちょっとした掛け違いやほんの些細ないたずら(悪意)が様々な出来事を引き起こしやがて大きな事件に発展するという、どこにでも起こりそうなリアリティを持った展開になっています。だからこそ、最後に超常現象という非現実的なものが事件の真相が明らかになるきっかけとなったのは個人的には少し残念。
いや、逆に私の読みが浅く、ラストの非日常感が対比として物語にアクセントを加えているのだろうか!?このあたりは皆さんに一度読んで頂いて、どのように感じたか教えて頂ければと思います。

今回、ご紹介した本が気になった方は下記から購入可能です!

2020/04/09

おうちで作ろう! 自家製燻製

簡単燻製セット

なかなか外出できない日が続いており、おうちの中で過ごすことが多くなっているかと思います。
今回は、お家で簡単に燻製が作れるキットをご紹介したいと思います。好きな食材を買って、おうちで燻製を作ってみるのはいかがでしょうか!?

百均で燻製に必要なアイテムが揃う!

本格的な燻製機となると、金属製のものでそれなりのお値段がするものがアウトドアブランドなどから発売されています。正直、頻繁に使うか分からないものにそんなにお金をかけれないという方にオススメなのが、百均で売られている燻製機グッズです!!

今回はセリアで購入!

今回は、近所のSeria(セリア)で「SMOKER BOX」「べんり焼き(網)」「燻製チップ サクラ」を購入しました(100均で燻製チップまで売ってるんです!!)

簡易燻製機となる「SMOKER BOX」は段ボール製で、網をセットするための切込みが入っています。

この「SMOKER BOX」の側面に簡単な組立て方などが載っていますが、その中に金網のサイズの目安として短辺22.5cm以下長編22cm以上と記載されています。この目安に従って、SMOKER BOXのそばに置かれていた網とトレーがセットになった「べんり焼き」というのを購入。

さらに、燻製チップもSMOKER BOXのすぐそばに売られていました(私が行ったお店ではサクラのチップのみでした)。

SMOKER BOXも網も燻製チップも、なんと全部100円!!300円+税で燻製をするために必要なものが揃いました。

※購入した燻製チップの注意書きには「炭・コンロ等の熱源を使用する燻製チップです」とあります。私は、登山などで利用しているガスバーナーを熱源として利用しました。
今回、一式購入したセリアさんではないですが、キャン★ドゥさんという100均では少量の炭が売られていたので、必ず熱源となるアイテムのご準備もお願いします。
※熱源は、弱火がある程度の時間持続する点がポイントです!

スーパーで燻製にする食材を調達

100均で燻製機を買った後は、燻製にする食材の調達です。
今回、6Pチーズうずらの卵ポテトサラダ(総菜)とめんつゆを購入しました(めんつゆは、ゆでたうずらの卵を漬け込むタレとして利用)。

※燻製機の中にセットした網に直接乗せづらいものもあるかもしれないので、小さめの紙皿なども用意しておいた方がいいかと思います。

帰宅後、さっそく組立て!

さぁ、早速組立てだ!といっても、ぺちゃんこになっている段ボールを折目に沿って立体にし、側面に入っている切れ目から買ってきた金網を差し込むだけなのでめちゃくちゃ簡単!!強いて言うならば、時々内部の様子を確認する必要があるので燻製機の天井部分の閉じ方と開け方を側面の組立て方をよく見て確認しておくぐらいが注意点ではないでしょうか。

食材の下準備

うずらの卵は、ゆでて殻をむいた後にジップロックに入れ、そこに買ってきためんつゆを投入して1時間ほど冷蔵庫の中に入れておきました。
続いて、6Pチーズは包装に使われている銀紙を底の部分以外を剥がしました(網にくっつかないように底の部分は銀紙を残しておく方がいいかと思います)。



問題はどこでやるか、、、

お庭がある方は、火事に気を付けてやれば問題ないかと思います。しかし、マンションなんかだと煙が出るのでベランダでやるのはちょっとまずいかなと思います。室内でキッチンの換気扇の下でやったとしても部屋の中にニオイがついてしまうかも。。。
今回やってみて、「場所」についてが一番のネックだと思いました。


いざ、スタート!

まずは、SMOKER BOXに差し込んだ網の上に燻製する材料を載せます。そして、バーベキュー用のアルミ皿に買ってきた燻製チップの一部を盛り、登山の時に使っているバーナーの上に載せます。ここでバーナーに着火しますが、アルミ皿に直火する際は弱火でと書いてあったので火力を極力絞りました。そして、いよいよSMOKER BOXをバーナーの上に慎重にかぶせ、BOXの天井部分を閉めます。
そして、しばらく様子を見守っていると、、、なんかやたらと煙が出てくる出てくる。。。心配になって天井部分を開けてみると炎が!!
なんと燻製チップを入れたアルミ皿が燃えてました。。。火が強すぎたのか、、、
次はバーナーの火を絞りに絞って、アルミ皿を二重にして再チャレンジ!そうするとちょうどイイ感じの量の煙が出て燻製されてる感じが!!
しばらく煙が出ていましたが、今度は突然煙が出なくなりました。SMOKER BOXをそっとどけてみてみると、バーナーの火が消えていました。再度、バーナーに点火して火を絞りに絞って燻製チップが入ったお皿を乗せたのですが、これまた難しくて火が強すぎて炎が上がったり、反対に火が消えてしまったりととにかく弱火をキープするのが難しい!!
今回は、バーナーを使いましたが炭火だともう少しとろ火をキープしやすいのでしょうか!?また、燻製チップを入れる容器についても改良が必要そうです。。。


とにかく面倒を見てあげる

燻製なので熱源から炎が上がるような状態になってしまってはいけませんし、めんどくさいからといって大量に燻製チップを容器に入れて火にかけてしまうともの凄く煙が出てしまいます(最初は失敗して、かなり煙を出してしまいました)。


手間はかかりますが、燻製チップはたくさん入れ過ぎず、適宜チップが燃えつくしたら燃えカスを捨て新しいチップを足して再度火にかけるという作業を繰り返される方がいいと思います。また、材料が燻されて色などが変わっていく様子を見るのも楽しいです!!

完成!!

試行錯誤しながら、合計2時間くらい燻製に取り組みました(チーズ+ポテトサラダ:約1時間15分、うずらの卵:約45分)。


できた燻製をさっそく食べてみると、

チーズ・・・匂いはしっかりついているものの火が通りすぎて少し固い
ポテサラ・・・表面は匂いがついているもののなかの方はイマイチ。盛り方が悪かったのか(もう少し薄く広く盛るべきだった)!?
うずらの卵・・・めんつゆが染みてて味はしっかり。もう少し匂いがついた方がいいかも(時間短かった?卵の表面の水気が取れていなかった?)

それぞれ改善点はあるものの、香りがついて燻製っぽくなっていました!!(お酒のつまみにぴったり笑)
燻製時間や違う種類のチップを使って今回とは違う香り付けをしてみるなど、まだまだ色々と工夫する余地があるなと感じました。また、家族と話す中で鶏肉や魚・たこ、さらには漬物といった様々なアイデアが出てきたので、燻製にするのにぴったりな食材を探すというのもおもしろそうです。

まとめ

今回の自家製燻製作りをやってみてのまとめとしては次の通りです。
  • 百均の商品ながら本格的な燻製が作れる!
  • 弱火をキープできる熱源が大事
  • どうしても煙が出てしまうのでやる場所は注意
  • チップは入れ過ぎない!こまめにカスを捨てて新しいのを入れていく
  • 食材やチップ選びなど創意工夫の余地があった楽しい!

道具や食材も簡単に揃うので、ぜひ一度挑戦してみて下さい!
(煙が出るので周りへの配慮と火の取り扱いにご注意ください)

2020/04/01

【神戸元町】鶏Soba 座銀

上質≠高級 をコンセプトとするお店

神戸元町の商店街にある「鶏Soba 座銀 神戸本店」へ行ってきました。
お店は、JR・阪神元町駅から徒歩5分以内の距離にあります。商店街の中にあり立地良いですが、ドンと大きく看板出しているわけでは無くラーメン屋さんっぽくないので少し分かりずらいかもしれませんので事前に調べてから行かれる方がいいかもしれません。

座銀さんは、大阪・神戸に加えて海外にも店舗を構えているラーメン店で、コンセプトとして「上質≠高級 非日常的な空間に大切な人を連れていきたいお店」を掲げられています。

コンセプト通り、店内の内装や食器類は黒を基調とした高級感ある雰囲気になっていて、まるで職人さんがいるお寿司屋さんのようです。
(これだけ内装をはじめとした雰囲気作りにこだわってらっしゃるので、店の前で食券を買う制度になっているのだけが少し残念です)

鶏Sobaのお店なのに貝Sobaを注文

店名に「鶏Soba」と入っているのに、店頭に置いてあるメニュー表を見て気になって仕方がない「飛魚出汁貝Soba(税込み880円)」の食券を購入笑。
メニュー表によるとこちらはあご出汁三種類の貝を使用した奥が清湯スープとのこと。

シックな雰囲気の店内

食券を持って店内に入ると、案内係りの人が先に椅子を引いて待っていてくれていました。店内はカウター席のみですが、カウターや内装が黒をベースとしたシックな雰囲気!しかも、厨房のスタッフの人がよくあるTシャツに頭にタオルを巻いているスタイルではなく、板前さんのような調理着を着ているので職人さんがいるお寿司屋さんのような感覚になります。なので、落ち着いた雰囲気でラーメンを味わいたい方にはオススメです。

見た目から美味しいらーめん

席についてからラーメンが出てくるまでの時間は、そんなに込み合ってはいない時間帯でしたが他の店に比べてやや時間を要した印象。しかし、出てきたラーメンを見て納得!他にはないような繊細な盛り付け(しかも具材が豊富!)が目を引く。特に、鉢に添えられている鮮やかな黄色のペースト状の物が気になります(後ほど説明します)。


クリアな見た目だが濃厚なスープ

まずはスープを飲んでみると、透き通った見た目とは裏腹に、あご出汁と貝の出汁がしっかりと効いた和風のスープになっています。個人的にはこの魚介が効いたスープがめちゃくちゃ気に入って、麺に行く前に普段は2杯くらいしか飲まないところなんと5杯もスープを飲んでしまいました笑。
続いて麺ですが、スープのように透き通った色合いで、強すぎず弱すぎないコシが絶妙です。

スープ・麺以外の具材も、、、

貝Sobaには、ワンタンが入っています!(なんだかすごく得した気分笑)。皮はしっかりしていますが、味はあっさりめでスープとよく合いこれだけで商品になりそうです。
更に特徴のひとつといえるのが、こちらでは「鶏チャーシュー」と「豚チャーシュー」の2種類のチャーシューが味わえる点です。
鶏チャーシューは、やや厚めのカットになっていますが、驚くほどさっぱりとした味わいでどこかスモーキーな香りが。そして、食感がなんとも言えない弾力のある独特のものになっていて、これまで食べたことない鶏料理です(メニュー表によると低温で調理しているそうです)。
続いて、豚チャーシューも低温調理されているそうで、一見ベーコンのような薄切りですがまったく脂っこくなく、それでいて旨味が凝縮されているこれまた今まで味わったことないチャーシューです。
チャーシュー以外に気になった具材としてはメンマです。
こちらのお店では、ザ・メンマといった感じのモノではなく若竹煮に出てくるような感じにカットされて煮付けられたタケノコが添えられています。これまた、しっかりとした筍の食感があって、貝Sobaの良いアクセントになっています。

ラーメンとしての麺やスープの質も高いですが、他の具材もそれぞれこだわりが感じられ「このクオリティで880円か!!」と唸るコスパの高い一品だと思います。

最も目を引く黄色いペースト

様々な具材が丁寧に盛り付けられていてそちらも目を引きますが、やっぱり一番目を引くのは黄色いペースト状の物体(写真の赤丸の部分)です。

ラーメンがサーブされた時に、店員さんから「こちらは柚子をベースとして味噌になります。お好みに合わせてスープに溶かしてお召し上がりください。」との説明がありました。この味噌を単体で食べてみると、まず柚子の香りが鼻を抜けていきます(でも、そんなに柚子の味は強くない)。また、食感は栗きんとんのようなペースト状のもので、味噌と説明がありましたが味噌感はあまりありません。
この柚子ベースの味噌をスープに溶いてみると、あご出汁のものなのかスープに若干脂っぽさがあるのが柚子の風味で打ち消されさっぱりとしたやや柚子の酸味の効いた味わいに変わります。出汁の柔らかな和風スープから、柚子の酸味によってほんの少しエッジが立つようなイメージです。

座銀さんは、ラーメンの味などにもこだわってらっしゃいますが、店舗のコンセプトや雰囲気も大事にされているように感じました。


【神戸元町】ダーツバーの絶品カレー!?

思いもよらぬ本格スパイスカレー 先日、たまたま通りかかった元町の路地で 本格的なスパイスカレー が食べられるお店を発見! しかも、なんとお店はカレー専門店ではなくてダーツバー!!ランチ限定でカレーを出しているそうです。 メニューは全10種類!! ご紹介するお店は、ラ...